超音波診断装置のご紹介

東芝製の超音波診断装置「Xario」

http://www.toshiba-medical.co.jp/tmd/products/us/xario.html






動物たちに当てるプローブも5本そろえ、体の大きさや検査する部位によって使い分けます。






また、これを機に超音波検査用の部屋を作り、専用のマットなどもそろえました。


検査中は暗くしたほうが画像が見やすくなるため、部屋の電気を消すと暗くなるように遮光に気を使いました。






お腹を検査する時は、柔らかい専用マットを使用することで体が優しく包みこまれ大人しくしてくれる子が多いです。







心臓を検査する時はお手製の台の上に寝てもらいます。






市販の心臓用の検査台もあるんですが、自分の手の大きさや腕の長さにあったものを自分で作りました(見た目は良くありませんが)。





次(下)の記事に「実際、超音波でどのように見えるのか」を掲載しております。

実際の画像

全ての臓器を掲載すると長くなるため、今回の新しい超音波で見やすくなった臓器と便利な機能についてご紹介します。



まずは見やすくなった臓器から


胃から十二指腸、嘔吐がある動物の検査では、特に幽門部が見やすくなり診断の助けになっています。




腸管の内部構造も綺麗に見えます。




膵臓 今までの超音波では正常な膵臓はとても見えにくかったんですが、だいぶ見えるように。




副腎 これも今まではある程度の大きさくらいしか分かりませんでしたが、皮質・髄質といった内部構造まで見えるようになりました。




甲状腺上皮小体 ホルモン異常のある子に有用です。




眼 網膜剥離や眼の中の出血や腫瘍などが診断できます。





また、カラーで血液の流れを表示することにより、心臓病や血栓などの診断が容易になりました。


正常な腎臓の血流です、腫瘍などの診断に針で突いて細胞を採取する場合があるんですが、針をさす時に血流のある血管を避けたい時などに有用な機能です。




心臓内の異常な血液の流れや血液の流れる速度を心電図と一緒に評価することで多くの心臓病が診断できます。



動画保存も出来るようになり、飼い主さまへの説明もしやすくなり、また保存しておけば以前の状態と現在の状態の比較が簡単にできますし、忙しい時などは診察が終わってからじっくり見返すことができる大変ありがたい機能です。



ワンチャンの心臓病で一番多い「僧帽弁閉鎖不全症」の子(嫁さんの愛犬)の心臓の動画です。




病気についてはブログの方で順次掲載していく予定ですのでよろしければご覧ください。


当院のブログ  http://d.hatena.ne.jp/minami-animal-hospital/  です。

デジタルレントゲン

2013年 コニカミノルタ社の動物用デジタルX線画像診断CRシステムを導入しました。



撮影後にレントゲン画像が見れるまでの時間が、今までのフイルム式のものより何倍も早くなり、画像も綺麗で明るさやコントラストも自由に変更でき、心臓の大きさを評価する「VHS」という値を簡単に測定してくれます。



メインPCに取り込まれた画像を、それぞれの診察室にあるパソコンに表示させます。




スマホipadでも



レントゲンだけでなく、超音波画像・内視鏡画像・CT画像なども一括で管理できてとても便利です。



レントゲンのデジタル化で診察の効率が上がりその結果、飼い主さまの待ち時間も減らすことができるようになりました。